みなさんはダイヤモンドがどこで採られているかご存知ですか?
大概の方はアフリカ、と答えると思います。その通り、世界のダイヤモンドのほぼ半分はアフリカで生産されています。ところが意外にも、一位はわれらが(?)ロシアであったことをみなさんご存じでしたでしょうか。
筆者はこの度、「ダイヤモンドツアー」と題した視察旅行のため、シベリアのヤクーツクに行ってまいりました。
ツアーの目玉はもちろん、ダイヤモンド。ヤクーツクのあるサハ共和国こそ、世界第一のダイヤモンド産出地なのです。
まずツアーのメンバーは、共和国首都ヤクーツクから飛行機で2時間ばかりのミールニイという町を訪れました。
ここはまさにダイヤモンドの採掘場、シベリアの大地を削り崩して水を流し、巨大な池を作ってそこに船状の工場を浮かべるやり方は、ダイナミックなロシアならでは。
筆者の頭には「自然破壊」の4文字が終始浮かんでいましたが、工場の方々によると排水には気を使っているし、崩した土地はまたもとに戻るので問題ない、とのこと・・。やはりダイナミックですね。
しかし一番の見どころはカリエール、と呼ばれる巨大なクレーターです。
直径1.2キロ、深さ500メートルの、大地に開いた巨大な穴を想像できますか?
実はこのクレーターは、巨大なダイヤモンド採取フィルターなのです。クレーターに水を少しずつ流し、地下のフィルターに通すわけです。
理科の実験でみなさん使われた、ろうと(じょうご)をそのまま地面に作ってしまった感じです。
上からの景色は圧巻、背景のタイガの大自然とのギャップもあって、異様な感じです。
小さなきらきら光る石を得るために、これほどまで・・のことがされているわけですね。
サハ共和国はダイヤモンドだけでなく、金、銀の産出量も群をぬいています。
そのためこのシベリアの小さな町にはジュエリーショップが数あり、目もくらむばかりの銀製品、大小ダイヤモンドの装飾品があふれんばかりに陳列されています。
ダイヤモンドはさすがにお高いですが、今ルーブルが落ちているのもあって、銀製品などは美しい細工のイヤリングなどが2000円弱で買えてしまいます。
みなさんも、ダイヤモンドを買われるならぜひシベリアへ!
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