ロシアには、「ソビエトシャンパン」なるものが存在します。
このソビエトシャンパン、シャンパンのくせにワインよりも安く、(200ルーブル、400円くらい・・)お金持ちでなくても気軽に購入できるものです。
気になるお味のほうですが、筆者はよく劇場でシャンパンを飲む外国人(おもに西ヨーロッパの人々)が、「うわっ、甘い!このシャンパン甘すぎ!」と言って顔をしかめているのを見かけたものです。
しかし筆者もたいがいのロシア人もこのシャンパンが大好き!安くて甘くて、炭酸がよくきいていてジュースのように飲んでしまえるのです。
(そのわりにはアルコールはしっかりワイン並みなので、ごくごく飲んでいるとあっというまに酔っぱらってしまいます・・。)
しかしやはり「シャンパン」ですので、ロシアの人々はおもにお祝いごとや、特別な場合にみんなで飲むもの、という意識があります。
ロシアで一番大きな祝日といえばお正月!ロシアのお正月(兼クリスマス)にこのソビエトシャンパンは欠かせません。
今回はこのシャンパンにまつわる、お正月のおもしろい風習をご紹介します。
新年になる瞬間の1月1日0時、ロシアではクレムリンの鐘の音がテレビで流れます。
0時からきっちり12回。さてこの鐘がなっている間に、紙切れに願い事を書き、それに火をつけ(!)、燃えかすをシャンパングラスに落とし、(!!)さらにそのシャンパンを飲み干すと(!!!)その願い事がかなうそうです。
鐘が鳴っている時間はせいぜい1分、筆者もやってみましたが、一連の動作を行うのは大忙しです。火がつかなかったり、やけどしそうになったりしながらなんとか燃えかす入りシャンパンを無事飲み干しました・・。
新年早々あわただしいですね!
ちなみに「ロシアシャンパン」というのもあり、そちらもよく見かけます。
シャンパンも体制変換!と思いきや、味も値段もまったく同じでした。
みなさんも、ロシアにいかれたらぜひ、このソビエト/ ロシアシャンパンを味わってみてください!
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