みなさんは旅行先でいつも何をされますか?
観光、だと思うのですが、旅行先の海外で、いつもの趣味やアクティビティなどできたら素敵だと思いませんか?
筆者のお客様で、先月サハリン(樺太)に行かれ、釣りをされてきた方がいらっしゃいました。
今回はその方のサハリン探検ルートをたどってみたいと思います。
サハリンの州都はユジノサハリンスク(旧豊原)。
日本時代を象徴する州立郷土博物館、旧拓銀の建物を利用した美術館など、いまだ旧樺太の風情が残る町から列車で北へ12時間、ノグリキというサハリン鉄道北端の駅に到着します。
駅にはロシア人のガイドが待っています。彼はロシア語しか話さず、大柄で、一見不愛想ですが、しばらく一緒にいるといい人だなあ、と思えるさりげないやさしさがあります。
さて、ノグリキ駅から車で約2時間、途中倒木にさえぎられたりしながらでこぼこ道を走り始めたころ、Bolshie Veni川にたどり着きます。
釣りの道具やキャンプの機材と一緒に、ガイドはおもむろに銃を取り出します。
この辺りはクマが出没するので、セキュリティのため必ず銃を携帯するのです。
それにしても絶景。筆者は現地の景色を見ていないのですが、シベリアやモンゴルの広大な空や南米の原生林を見てきた方がいうのですから、本当にきれいなところだったのでしょう。
ここからはひたすら釣り。移動にはボートを使います。
9月はちょうどカラフトマスの漁期。見たことのないほど巨大な魚が面白いようにかかるのです。
ついには、サハリンとカムチャッカの海を知り尽くしたガイドの彼よりもたくさんの魚を釣ってしまいました・・。
きれいな空気の中で夢中で釣りをしているとお腹が減ってきます。さっそくガイドさんが慣れた手つきで魚をさばき、スープを作ってくれました。
晩秋とはいえ夕方のサハリンは冷えます。冷たい水に膝までつかった後のスープは絶品。
魚は新鮮で肉がつまり、非常に美味です。
ガイドはたまにロシア語で何か言っています。意味はわかりませんが、言葉が通じなくても一緒に釣りをして釣りたての魚を食べると、友達になったような気がするものです。
ところでたまにがさがさいっているのはクマ・・?
銃を持った同行者がいるのは心強いですね。
さてそろそろ日も暮れてきました。なんだかガイドと別れるのはさみしいような気もしますが、明日はまた列車に乗って、ポロナイスクという、小さな町を訪れる予定です・・。
いかがでしたか?異国の地で、趣味を共有するその土地の人と一緒に自分の好きなことをするって、世界がひろがったようで素敵だと思いませんか?
みなさんもぜひ、ロシアで巨大な魚を釣ってみましょう!
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