多くの著名人が眠るノヴォデヴィチ修道院


ノヴォデヴィチ修道院は1524年に、スモレンスクがモスクワ大公国に併合されたのを記念して、ヴァシーリー3世の命で建てられた女子修道院です。クレムリンの出城としての役割を担っていたため、城壁に囲まれているのが特徴で、1524年~1525年建設のスモレンスキー聖堂をはじめ貴重な古い建造物が残っています。白壁と赤レンガの鐘楼が美しく、ユネスコの世界遺産に登録されています。

城壁の外には湖があり、この湖越しにみる修道院もまた違った美しさがあります。チャイコフスキーがこの湖の周囲を散歩しながら、バレエ曲「白鳥の湖」の構想を練ったという逸話も残っています。

修道院内には無数の墓地があり、哲学者ウラジーミルなど著名な人も眠っていますが、有名なノヴォデヴィチ墓地は実は修道院の外、南側の外壁に隣接しています。チェーホフやフルシチョフなど、日本でもなじみのある有名人が多く眠っているのはこちらになります。壁の外側に墓が出来たのは1898年。1930年代にモスクワの都市改造によって多くの墓がつぶされることになり、それに伴いノヴォデヴィチに多くの有名人の墓が移されてきました。その後も有名人の埋葬は続き、1980年代にはパリからシャリャーピンの墓が移されたりもしています。

ソ連時代の立派な銅像があちこちに見られ、墓石にも荘重なものが多く見受けられます。現地で案内図も販売されていますので、歩き回って有名人の墓を探してみてください。

所在地: Novodevichy Passage, 1, Moskva, ロシア 119435
営業時間:9:00~17:00
電話: +7 499 246-85-26








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