スターリン・クラシック様式巡り


モスクワで一際目立つ建築物、それがスターリン・クラシック様式と呼ばれるビル群です。ニューヨークの摩天楼にコンプレックスを抱いていたスターリンがそれに負けないビル群をと考え、モスクワ800周年を記念して建築されたものです。7つのビルは1950年代に建てられ、現在もなお偉容を誇っています。スターリン様式、あるいはスターリン・クラシックとも呼ばれますが、モスクワでは「7姉妹」、その外観から「スターリンのウェディングケーキ」などとも呼ばれています。

1.文化人アパート
1954年の完成で高さが160m。映画「モスクワは涙を信じない」に登場したスターリン様式のビル。

2.外務省
アルバート通りの端にあるので、目にする機会も多いと思います。27階建てで、建物の重圧感に圧倒されます。

3.芸術家アパート
かつて天才バレリーナ、ガリーナウラノワも住んでいました。彼女の住居博物館も内部にあります。

4.ラディソン・ロイヤルホテル・モスクワ
スターリン様式ビルの内部に入れるとあって、宿泊する価値は大きいです。

5.モスクワ大学
スターリン・クラシック最大の建築物。1953年の完成で高さ236m。

6.鉄道省
七姉妹のなかでは一番マイナーな存在。高さ133mと小ぶりではありますが、バランスが非常に整っていると言われています。

7.ヒルトン・モスクワ・レーニングラーツカヤ・ホテル
鉄道駅が集中するコムソモール広場から良く見えます。

スターリン・クラシック様式のビルは、モスクワ以外の都市や東欧諸国でも見ることができます。好き嫌いはモスクヴィチの間でもはっきり分かれますが、今ではモスクワの貴重な歴史遺産として、その価値を認められつつあります。



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