夏旅！バイカル湖で涼もう
シベリアフリープラン８日間

「イルクーツク」と「ウラン・ウデ」で文化の違いを感じる

「イルクーツク」はシベリアのパリと謳われる町です。17世紀半ばにテンなどの毛皮をとるためにやってきたコサック兵の駐屯地から始まりました。その後、サンクトペテルブルクで起きたデカブリストの乱で流刑になった青年貴族将校や同様に流刑になったポーランド人達がヨーロッパ風の文化をもたらしました。数々の美しい教会やデカブリストが住んだ家は必見です。
「ウラン・ウデ」は日本人とDNAが一番近いといわれるブリヤート人の町です。歌と踊りに長けた民族で、モンゴルの影響を強く受けています。ソヴィエト広場には世界最大のレーニンの頭像があります。チベット仏教を強く信仰しており、その総本山がイヴォルギンスキー・ダツァンです。戦時下は一時期ベルフネウディンスクという日本との干渉地の首都でした。実は日本とも深い繋がりをもった町です。

トゥンカ谷にある温泉保養地「アルシャン」をハイキング

ブリヤート共和国内にあるトゥンカ谷はサヤン山脈も見える風光明媚な場所です。シベリアのアルプスといえるかもしれません。空気が美味しく、温泉が湧いている「アルシャン」は、地元でも人気の保養地となっています。アルシャンの温泉は入る温泉ではなく飲む温泉。長期的な療養のための施設もあります。ブリヤート共和国内なのでダツァン（寺院）もあります。美しい風景を見ながらのハイキングは、日頃のストレスを解消してくれるでしょう。オプショナルツアーで付けることが可能です（別料金）

スケールの大きさに驚く！世界で最も透明度が高い「バイカル湖」

地元の人が海と呼ぶ「バイカル湖」は想像を絶する大きさです。日本最大の琵琶湖の約46倍、世界の淡水の20％にもなります。冬にはこの大きな湖の表層が1m以上の氷に覆われるのかと思うと、自然の力の凄さに圧倒されます。透明度が世界一で「シベリアの真珠」といわれています。今から3000万年前に大地の裂け目にできた湖は特異な生態系をはぐくみました。現在認定されているだけでも固有種は1500種以上に及びます。4月初旬には固有種のバイカルアザラシの繁殖期で可愛い赤ちゃんたちが氷の下で待っています。自然に会うのは難しいですが、バイカル湖博物館でバイカルアザラシに出会えます。

ユネスコ文化遺産にも登録！伝統を守り続ける「セメイスキエ」

ブリヤート共和国はチベット仏教を信仰するブリヤート人が多く住んでいますが、独自のロシア正教を大事に守っている人達もいます。ウラン・ウデから南へ50kmの場所にあるタルバガタイ村の人達は、17世紀以前の東方正統派信仰（ギリシャ正教）に忠実なロシア旧教の信徒です。現在でも非常にカラフルな民族衣装を着て、鳥や植物など自然をモチーフにしたペイントを施した家で暮らしています。「家族として生きる人々」という意味のセメイスキエ文化はユネスコの無形文化遺産にも登録されました。彼らの伝統的な歌や踊りと美味しい料理でおもてなししてくれます。オプショナルツアーで付けることが可能です（別料金）

「シベリア鉄道」で最も美しい区間を走り抜ける

いつか乗ってみたい憧れの「シベリア鉄道」。ウラジオストクからモスクワまでの9,289kmを制覇するにはノンストップで一週間かかります。その長い道のりの中でも、イルクーツク～ウラン・ウデ間は、バイカル湖畔を走る部分もあり、シベリア鉄道の車窓の風景が最も美しい区間といわれています。4名1室のコンパートメントはノスタルジアを感じずにはいられません。長い時間、ぼんやり車窓を眺めたり、読書をしたり、思い思いのお時間をお過ごしください。時間に追われない時間の流れがどれだけ贅沢なものか気付かされるでしょう。

「バイカル湖岸鉄道」でノスタルジアに浸ろう

1904年に完成した「バイカル湖岸鉄道」は39のトンネルと29の橋があり、当時の技術を結集して造られました。バイカル湖の南端のスリジャンカからアンガラ川の町ポートバイカルを結んでいます。途中で下車しながら村や石橋、鉄橋、切り立った壁など、鉄道ファンにはたまらないショートトリップです。自然が魅力のバイカル湖ですが、また違った角度から楽しめます。鉄道だけではなく、リストビヤンカからポートバイカルはフェリーに乗ってアンガラ川を横断します。１日アドベンチャー気分が味わえます。オプショナルツアーで付けることが可能です（別料金）※2018年度のスケジュールにより組めない場合もございます。