
ここが魅力
ロシアの魅力といえば…世界三大美術館に代表されるエルミタージュ美術館や、ボリショイ劇場でのバレエなどに代表されるように、その高い芸術性があげられます。一方、シベリアには世界一の透明度を誇るバイカル湖の大自然が広がります。また、冬には北極や南極よりも寒い-60℃を下回るヤクーツクという町があったり…一説によると、日本人と最もDNAが近いといわれるブリャート人が住むウラン・ウデという町もあります。さらに、極東のハバロフスクやウラジオストクは、日本からフライトで片道2~3時間という近さ!本当の意味で「最も近いヨーロッパ」といえるのではないでしょうか。そんなバラエティに富んだ広大な国土をシベリア鉄道で走り抜けることもできます(ノンストップでも7日間かかりますが…笑)。海に囲まれた日本では絶対に感じることができない、その大陸の広がりによって、誰もが子どものように冒険したくなってしまいます。
私のおすすめ
町や場所によって全く違う魅力があるので、一つに絞るのがとても難しいのですが…敢えて大都市ではなく、「冬のシベリア」をお勧めしたいと思います。ロシアが寒いということは皆さんご存知だと思いますが…寒い所には、ぜひ寒い時に行ってみてください。長い人生の中で-20℃を体感できる機会は、そんなにはないと思いますよ。厳しい環境の中でもたくましく生きる人々を見ると…外の寒さとは裏腹に心の中が熱くなるのを実感するはずです。また、一面真っ白な景色は本当に美しく、孤独と気高しさを感じられるでしょう。2月から3月にかけてバイカル湖は凍ります。地元の人が「海」と呼ぶほど、大きな湖が凍るということが自体が驚きですが、その上を歩くと自然の神秘と氷の美しさに驚嘆するはずです。ちょっと自分を振り返りたい、新しい自分になりたい…そんな気持ちになったときにお勧めですよ。
忘れられない体験
以前、ウラン・ウデにあるブリャート国立大学で日本語を教えていました。当時(今でもかな)、その町の情報はほとんどありませんでした。どこにあるのかもよく分からない、大学の情報も全くないような状態で派遣されました。空港から出ると…草原が広がっていました。「やれやれえらい所に来てしまったな~」と途方に暮れたのを思い出します。しかし、日本人の99%は知らない(?)このシベリアの町で、日本語を100人以上の学生が学んでいました。授業が終わったあとも「先生、もっと教えてください!宿題を出してください!」と、みんなで言ってきたときの、あのキラキラとした輝く目は忘れられません。シベリアの人々には、人懐っこくて優しく、どんなことでも笑い飛ばしてくれるような懐の深さがありました(ちょっとルーズなところが玉にキズですけどね…笑)滞在中はとても助けてもらいました。2年間の任期中に、東側のほとんどの主要な都市に行くことができました。現地の人もほとんど知らないような辺境の村で、総勢20名ぐらいでホームステイしたり、トゥンカ山脈にあるアルシャンという保養地で温泉体験をしたり、初めて乗車したシベリア鉄道のコンパートメントが自分以外全員ロシア軍の軍人で、彼らと夜通し飲み明かしたことなど…忘れられない体験がいっぱいあります。
マイヒストリー
「なんでロシアなの?」今まで何回質問されたか分かりません。明確に答えることができないのですが…何かに憑りつかれ、1年間バイトに明け暮れ、その費用でモスクワに留学したのが、自分の初めての海外旅行です。それから世界の面白さに開眼し、これまで27ヶ国を巡りました。バックパッカーとして1ヵ月間鉄道でヨーロッパを一周した経験から、年齢に準じてちょっとラグジュアリーなホテルに泊まるような旅行まで…都市の面白さだけではなく、旅行の形態によっても様々な楽しさがあることを知りました。年の功ってやつです…(笑)
神奈川県出身 北海道大学卒業(水産化学)
モスクワ大学留学(短期留学)
日露青年交流センター派遣日本語教師(ブリャート国立大学2年間) 総合旅行業務取扱管理者 総合旅程管理主任者 REJ認定レイルエキスパート 二級建築士 二級知的財産管理技能士