マラソン大会名:Bikal Ice Marathon
まさか本当にこの大会に出場するとは!
冬のロシアは過酷な条件になるので、参加するまでの準備も含めて大会参加記を以下記します。
[大会申込み]
2013年にユーレックスさんのサイトでたまたま見つけ、元々ロシア特にシベリアに興味があり、いつか参加してみたいと思っていました。
まとまって休みが取れるかはっきりわらないため雲をつかむような状況でしたが・・・。
2015年度は、「3日間」という強硬旅行パックもあったようでした。
これなら可能だと思い、今年(2016年)のパックについて問い合わせをしました。
今年(2016年)の場合は最短が4日間となり、金曜日出発で月曜日帰国とのことでした。
一日多いですが、とりあえず妥協することにして申し込みを決意しました。
[日程]
出発:2016年3月4日(金)
帰国:2016年3月7日(月)
一泊四日
旅費には、以下の作業も含まれているようで時間的に助かりました。
・大会エントリー代行
・大会主催者側からの情報連絡の中継。
行くと決めたのは良いのですが、問題は寒さ対策です。
軽くマイナス10℃を下る場所です。装備については、油断すると命に係わります。
[装備]
「普段の恰好」と「レース時の恰好」の2タイプ準備しました。
・普段の恰好
登山系のお店に行けばだいたい手に入ります。ゴワゴワの毛皮は必要ありません。
とりあえずマイナス40℃は考慮されている装備を用意しました。
「オーロラ観測レベル」なら大丈夫でしょう。
ただし靴については底のゴムが耐寒性でないと耐久力がなく破損の可能性があるとのことでしたので惜しまず耐寒シューズ(ブーツ)を買いました。
・レース時の恰好
上記「普段の恰好」のように厚着をする必要はないでしょう。耳は隠した方が無難です。
私は以下の恰好でしたが、この格好で動かずにいた場合どうなるかは保証できません。
歩いてでも動き続けなければなりません。
※動けなくなった場合は、近くを行き来しているホーバークラフトにてゴールまで運んで
もらうことも可能です。ただしこの場合はリタイヤとなります。
-ヒートテック(シャツの方のみ)
-Tシャツ
-ジャケット(ウィンドブレーカー)
-タイツ
-短パン
-トレイルランシューズ(ゴアテックス対応)
[出発]
日時:2016年3月4日(金)
・羽田→北京(中国国際航空)
北京経由でした。乗り換えまで12時間待ち、よって北京市内まで電車で行きました。
向うは「三元橋」駅近くの四川料理です。麻婆豆腐を食べましたが、
山椒が大量に使われていて口中がマヒし、ギブアップでした。
また、基本的に中国では英語があまり役に立たないので大変でした。
・北京→イルクーツク(シベリア航空)
イルクーツクに到着して飛行機から外に出た途端、桁外れの寒さです。冷凍庫です。
まず入国審査ですが、トイレに行ったため最後尾になってしまいました。
レーンは4つです。終了するまで2時間近くかかっていました。
飛行機1機分になんでこんなに時間がかかるのか不思議でした。
どうやら審査官が入国カード記入をわざわざ代行しているようでした。
[大会ツアー]
イルクーツク空港で大会ツアーに合流です。世界のあちこちから集まっていました。
空港からホテルまでバスで移動、途中レストランでロシア料理を堪能。ボリシチとペリメニが出てきました。
[ホテル]
スキー場隣接のホテルですが、ビジネスホテル的なホテルでした。
バスルームはユニットですが、シャワーのみでバスタブは無し、それが標準のようです。
食事はおいしいです。基本的にロシア料理はおいしいかったです。
部屋は日本人の方と相部屋。他には日本人は見当たりません。
[レース当日朝]
朝食はホテルにてビュッフェ形式でした。
荷物はまとめてゴール地点まで運ばれるということなので、ホテルの受付前に預けます。
その後、スタート地点へ車で移動です。1時間くらいでしょうか。
[開会式]
一応開会式が湖畔のドライブインのような建物の中で行われました。
出場者数は200人強と言ったところでしょうか?実は把握していません。
ちらほら日本語が聞こえてきます。
日本人は13人くらいいました。自分とは別のホテルだったようです。
開会式場はトイレの数が少ないため行列です。
[レース]
日時:2016年3月6日(日)
天気:曇り
気温:マイナス17℃
場所:バイカル湖上
距離:42.195㎞
湖の上を走るなんて天草四朗みたいですが、表面は凍っています。
10tトラックが走っても大丈夫のようです。
スタートは10時半のはずだと思っていましたが、結局11時くらいになっていたと思います。
バイカル湖上は一面雪で覆われ、風が少し(というか結構)ありました。
氷上というよりは雪上です。でも、景色は神秘的です。
コース上はスタートから圧雪されていました。結構走れたので調子に乗っていました。
ところが、圧雪は10㎞ちょっと過ぎたところまででそれ以降はプチ「ラッセル」でした。
ほとんど走れません。まるで砂浜を歩いている感じでした。
氷上を走っている写真しか見ていないのでかなりのギャップです。
氷上と雪上ではコンディションが雲泥の差です。
氷上を想定しチェーンスパイクを持参しましたが、雪上なのでなくても大丈夫でした。
ちなみに一昨年(2014年)は氷上だったようです。
エイドステーションは大体7キロごとに配備されていました。
ドライフルーツ、ナッツ、お菓子と紅茶(ホット)がメインです。
この寒さでエイドスタッフはお疲れです。
結局歩きがほとんどでタイムは7時間45分、しかも日没ぎりぎりでした。
速い人は速いですが、日本人トップでも6時間弱です。
制限時間は、実際は6時間ですが、あってないような感じで過ぎてもOKでした。
6時間で打ち切られていたら「日本人完走者は1人だけ」になっていました。
[閉会パーティ]
大会後は閉会パーティです。席は指定でした。
色々な料理が出てきます。色々な人と話してレースの労いです。
その間表彰式&一人一人に完走賞+記念品授与です。
めでたく完走賞をもらうことができました。が、束の間、時計は22時前。
イルクーツク空港へ向けて移動しなければなりません。
ほとんどの人はもう一泊ですが、若干名の強硬派はここで終了です。
[帰国]
3/7(月)の午前1時過ぎに離陸です。
イルクーツク → 北京 → 羽田。
なんとか無事帰国、かなり暑いですね。
結局寝たのは土曜日の夜だけなので、ヘトヘトです。
やはりもう一泊する方が楽だと思います。
ユーレックスさんには本当にお世話になりました。
仕事で色々あったため準備にあまり時間も使えず、諸所手続は完全にユーレックスさんにお任せ状態となってしまいましたが、何の問題もなくかなり助かりました。
しかも自分で手続きをした場合と比較してほとんど金額的にも差がないくらいでした。
Staff Comment
強行日程お疲れ様でした!!
当初ご連絡をいただいた時には、その日程で本当に大丈夫なのかと…
かなり心配しておりましたが、無事に完走できたようで本当に良かったです。
(帰国後、お仕事に影響がなかったことを願っております)
社内に実際にバイカル湖マラソンを走った者がおりませんので…
大会の詳細についてご紹介いただき、本当に有難く思います。
想像はしておりましたが、やはりかなり過酷なレースなんですね。
日本人が13人も参加していたのには、ちょっと驚きました。
雪が深く、-17℃の中、歩くような状態だったとは…大変でしたね~!
レースだけではなく、お食事や参加者との交流など、満喫されたようですね。
文面から充実感がうかがわれて、こちらも大変嬉しくなりました。
ぜひ来年もまた挑戦してくださいね。
今度は晴天の中、「氷上を走れる」ことを期待しています!
参考旅程
参考旅行代金 お一人様あたり(航空券代を除く料金です)
¥870EUR
強行日程で挑戦!バイカル湖フルマラソン2日間 |
|
---|---|
2016-03-05 (土) |
![]() リストビヤンカへご案内します(混載) 途中で昼食をとります。 到着後、ホテルにチェックイン。 ブリーフィングとマラソンについての説明があります。 簡単なメディカルチェックもあります。 朝食:✕ 昼食:〇 夕食:〇 |
リストビヤンカ 泊
|
|
2016-03-06 (日) |
![]() 朝食後、バイカル湖マラソンスタート地点へ移動。 10:30:バイカル湖マラソンスタート! 13:30:15kmランナーの終了時間。 (全ての15kmランナーが完走後、リストヴャンカへ移動) 14:30:ハーフマラソン(21km)ランナーの終了時間。 16:30:フルマラソン(42km)ランナーの終了時間。 18:30:結果発表とセレモニーパーティ ホテルから空港へご案内します。 イルクーツクから出発。 朝食:〇 昼食:〇 夕食:〇 |