この美術館はモスクワのトレチャコフ美術館と比肩するロシア美術の宝庫であり、中世のイコンから現代美術の作品まで幅広く所蔵されています。
もともとは19世紀に芸術広場に建っていたカルロ・ロッシの建築したミハイロフ宮殿でしたが、モスクワのトレチャコフ美術館に感銘を受けた帝政ロシア最後の皇帝ニコライ2世が開設を決めました。
どうやらちょうどその時期にエルミタージュ美術館の美術品が納まりきらなくなってきており、それらを収蔵する目的もあったようですが、革命後は財産が全て国有化されたので一気に数を増やし、現在は開館当時の作品群は全体のうち少数に過ぎなくなっています。
サンクトペテルブルグにはそれこそ数え切れないほどの美術館・博物館がありますが、12世紀のイコン画から20世紀のロシア・アヴァンギャルドの豊富なコレクションまでロシア美術がいままでにたどってきた道のりを辿ることのできる数少ない美術館となっています!
文化芸術を感じる 2大帝都への旅