ところでこの宮殿は、帝政末期に宮中に暗躍した怪僧グリゴーリ・ラスプーチン(1869~1916年)が暗殺された場所として知られています。ニコライ2世の皇后アレクサンドラの絶対的信任のもと、政治にまで影響力を振るうようになったラスプーチンは、1916年12月17日、ユスポフ公爵から宴会に招かれます。ユスポフらは毒を盛った食事を出しましたがラスプーチンには効かず、銃で撃ち、殴打を繰り返したあと、氷の穴から川に投げ込みました。3日後に死体を検分したところ、死体は溺死であったようです。
事件の現場となった地下室は、現在週末の夕方のみ別料金にて見学可能となっています。
所在地: Сімеїзське ш., Koreiz, Crimea, 98670
時間: 月~金曜日 9時00分~17時00分