ラスプーチン暗殺にまつわる宮殿:ユスポフ宮殿


モイカ川の岸辺に立つ、18世紀半ばのクラシック様式の邸宅がユスポフ宮殿です。タタールに祖を発する貴族、ユスポフ公の手に渡ったのは1830年のことで、それから大規模な改修工事が行われました。内部はかつての豪華な装飾が修復され、公開されています。最も印象的なのはイスラームの宮殿を彷彿とさせる「儀式の間」で、小さな大理石のプールも置かれています。

ところでこの宮殿は、帝政末期に宮中に暗躍した怪僧グリゴーリ・ラスプーチン(1869~1916年)が暗殺された場所として知られています。ニコライ2世の皇后アレクサンドラの絶対的信任のもと、政治にまで影響力を振るうようになったラスプーチンは、1916年12月17日、ユスポフ公爵から宴会に招かれます。ユスポフらは毒を盛った食事を出しましたがラスプーチンには効かず、銃で撃ち、殴打を繰り返したあと、氷の穴から川に投げ込みました。3日後に死体を検分したところ、死体は溺死であったようです。

事件の現場となった地下室は、現在週末の夕方のみ別料金にて見学可能となっています。

所在地: Сімеїзське ш., Koreiz, Crimea, 98670
時間: 月~金曜日 9時00分~17時00分








ロシアエクスプレス
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