モスクワ劇場情報・2019年10~12月




やっと長袖の服が必要となってきた今日このごろ。
一方ロシアの多くの地域では、すでに最高気温が1桁になる日も珍しくなくなってきました。
秋冬のロシアといえばやはり劇場巡り。
大人も子供もお気に入りの演目を見に街へ繰り出します。
「バレエやオペラなんて見たことがないし…」という方でも大丈夫。
ロシアの劇場はどんな人にも開かれているのです。

モスクワ劇場情報・2019年10月~12月

〇ボリショイ劇場

言わずと知れたロシアで一番有名なバレエ・オペラ劇場。
クレムリンの真向かいに位置しているこの劇場はモスクワのランドマーク的存在でもあります。

【おすすめ演目・上演予定日】
1. オネーギン(バレエ)
ロシア近代文学の先駆者であるアレクサンドル・プーシキン作。
~あらすじ~
主人公であるオネーギンは友人のレンスキーに誘われ、彼の婚約者であるオリガの家を訪れる。
そこでオリガの姉であるタチヤーナと出会う。
タチヤーナは一瞬にしてオネーギンに恋をしてしまうが、オネーギンはその純粋な気持ちをばっさりと拒絶してしまう…
さらには友人レンスキーと口論になったのち、決闘を行うことになり、大切な友人を失ってしまう。
数年後、オネーギンは美しい貴婦人に成長したタチヤーナと再会するが…
上演予定日:2019年10月19日、10月20日

2.  鼻(オペラ)
ウクライナ生まれの小説家ニコライ・ゴーゴリ作。
~あらすじ~
理髪師であるイワン・ヤーコレヴィチがある朝朝食を取っていると、手にしていたパンの中から「鼻」が現れた…
この鼻が常連客コワリョフのものだと気づいたイワンは、「鼻」をどうにかして街中に捨てようとするがなかなかうまくいかない。
一方「鼻」を失ってしまったコワリョフは狼狽し、ペテルブルグの街を探し回るが…
上演予定日:2019年11月5日

3. ボリス・ゴドゥノフ(オペラ)
実在の人物ボリス・ゴドゥノフの半生を作曲家モデスト・ムソグルスキーがオペラ化。
~あらすじ~
民衆の要望によりロシアの皇帝となったボリス・ゴドゥノフ。しかし彼には、前皇帝の息子ドミトリーを殺めた過去があった。
そのことを知った修道士のグレゴリーは「ボリスは神の裁きを受けるだろう」と憤慨する。
数年後、ドミトリーは生きていたというニュースが飛び込むが、それはグレゴリーが扮した偽ドミトリーであり…
上演予定日:2019年12月17~19日


〇モスクワ・オペレッタ劇場
ボリショイ劇場からすぐ近くに位置し、世界的ではないかもしれませんがモスクワではとても有名な由緒ある劇場です。
チケットも他の劇場に比べて高くないので、時間が余ったのでフラッと…なんてこともできます。

【おすすめ演目・上演予定日】
アンナ・カレーニナ(ミュージカル)☆スタッフおすすめ!
19世紀ロシアを代表する文豪であるトルストイ作。
~あらすじ~
ロシア帝国の高官であるカレーニン氏の妻であるアンナはある舞踏会で青年将校のヴロンスキーと出会います。
ヴロンスキーからの熱烈なアプローチに最初は戸惑うアンナでしたが、やがて本心を隠すことができなくなっていきます。
一方で農地改革を行っているリョービンは、元々ヴロンスキーの婚約者であったキティに想いを寄せます。

スタッフコメント:誰もが一度は題名は聞いたことがあるであろうアンナ・カレーニナ。
ミュージカルでこの古典的な作品を表現できるの?と最初は期待半分で見に行ったのですが…
良い意味で型にはまらない現代的な方法でアンナの悲しみ・憤りが表現されていて、さらに歌がとてもキャッチ―!
チケットの値段以上の感動がありました。(モスクワ居住時、3回見に行きました。笑)

上演予定日:2019年10月15日~27日(毎日)11月12日~24日(毎日)


〇国立クレムリン宮殿劇場
1992年にオープンした、クレムリン敷地内にある劇場。
クレムリンのチケットを持っていなくても劇場チケットがあれば入ることができます。

【おすすめ演目・上演予定日】
1. 白鳥の湖(バレエ)
ロシアの作曲家チャイコフスキーによって作られた、言わずと知れたバレエの代表ともいえる演目。
~あらすじ~
結婚相手を探しているジークフリート王子は、ある夜湖のほとりで白鳥が美しい娘たちの姿に変わっていく情景を目撃する。
その中でもひときわ美しいオデットを自分の妃にしようと決めた王子は、オデットを舞踏会に招待する。
それを知った悪魔の娘オディールは、オデットそっくりに変身して同じく舞踏会に参加する…
上演予定日:2019年10月29日

2. くるみ割り人形(バレエ)
おなじくチャイコフスキー作の、日本でも有名な楽しいお話です。
~あらすじ~
クリスマス・イブの夜。クリスマスプレゼントとしてくるみ割り人形をもらった少女クララ。
夜中12時になったとたん、自分の体は小さくなり、くるみ割り人形やおもちゃたちが動き出す…。
お菓子の精も現れて歓迎の宴がはじまります。
上演予定日:2019年12月10日、12日、16日

〇ダンチェンコ劇場
正式名称はダンチェンコ・国立アカデミー音楽劇場。
ソ連人民芸術家にも選ばれたロシアの劇作家・ヴラジーミル・ネミロヴィチ=ダンチェンコの名がつけられている。

【おすすめ演目・上演予定日】
1.ドン・キホーテ(バレエ)
スペインの小説家ミゲル・デ・セルバンテスが17世紀に作った物語。
~あらすじ~
騎士道物語を読みすぎた主人公は自らを「ドン・キホーテ」と名乗り、冒険の旅に出かける。
同じとき、スペインの市場に住むバジルとキトリは両想いにも関わらず、キトリの父親の反対を受けて結婚できず悩んでいた。
そんな二人に出会ったドン・キホーテは、キトリを本の中の王女だと勘違いしてしまう…
上演予定日:2019年10月25日~28日、12月18日、12月19日

2.アイーダ(オペラ)
「オペラ王」の二つ名を持つ、イタリアの有名作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ作。
~あらすじ~
舞台は古代エジプト。戦いに負けたエチオピア王女アイーダはその身分を隠しエジプト王女の下で仕えています。
しかし彼女には、エジプトの将軍ラダメスと恋仲であるという秘密がありました。
祖国への思いとラダメスへの気持ちで思い悩むアイーダ。
ある日アイーダは同じく身分を隠して奴隷となっている父・エチオピア国王から、ラメダスを利用して情報を聞き出すように命じられ…
上演予定日:2019年12月25日、12月26日


☆おまけ☆
モスクワの劇場は多くが中心部にあり、冬は高確率でイルミネーションが見られます。
素晴らしい感動に浸りながら見るイルミネーションは格別です。

↑去年、「白鳥の湖」後に見たイルミネーション。








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