ロシア最古の博物館クンストカメラ


18世紀初頭に、ピョートル大帝によって創設された博物館、クンストカメラ。クンストカメラは美術や骨とう品の陳列室の意味を指しています。現在の正式名称は、ピョートル大帝記念人類学・民族学博物館ですが、昔と変わらず「クンストカメラ」の愛称で親しまれています。

もともとはピョートル大帝の個人的趣向により集められたコレクションが中心でした。しかし今では民俗学に関する総合的な博物館として、世界中のあらゆる民族資料が集められています。奇形児や胎児の標本など、人類学に関する資料が人気ですが、すべての人にお勧めできるものではないものの、貴重な資料であることは確かです。アジア各地やアフリカなど収集資料は世界中に及んでいます。もちろん日本の資料を扱う展示室もあり、江戸時代から昭和初期頃までの生活風俗が展示されています。

また3階には、18世紀の科学者ミハイル・ロモノーソフ(1711~1765年)の展示室「ロモノーソフと18世紀科学アカデミー」があり、ロモノーソフが実験に使った器具などが展示されています。ロモノーソフは万能科学者としてあらゆる分野に精通し、多大な業績を残したばかりか、詩人として、またロシア語研究においても活躍し、モスクワ大学の創設者としても名高いです。








ロシアエクスプレス
ロシアエクスプレス

  • ロシア
  • サンクトペテルブルグ
  • クンストカメラ