みなさんはソビエト映画を見たことがありますか?
戦艦ポチョムキンやイヴァン雷帝などの古典、はたまたタルコフスキー監督の詩的な作品まで、ソビエト映画は映画史のなかでも重要な地位を占めてきました。
ではロシアの方々は、みなこれらの作品を見たことがあるのでしょか?
日本でも黒澤映画より「男はつらいよ」シリーズなどがよく放映されるように、やはり一般受けするのはどこの国でもコメディ、人情もののようです。
ソビエト時代の人気映画といえば?
人気作品はたくさんありますが、今でも毎年祝日のたびに放映され、ロシア人ならだれでも見たことのある映画といえば・・
1977年製作の「スルージェブニー・ロマン」です。
英題がoffice romanceであることから分かるように、ざっと言えば職場恋愛の話です。
ハリウッド映画のように美男美女のラブストーリーかというと・・
実は中年をすぎた、見た目もぱっとしない男女の恋愛なのです。(大変失礼な言い方ですが・・。あくまでハリウッドと比べて。)
こう聞くと、何がおもしろいんだろう、と思いがちですが、40年たった今でも愛されているくらいですから、やはり名作中の名作なのです。
ストーリーは、昇進したい男性社員が女性の上司(その見た目と冷たい態度から妖怪あつかいされています・・)を口説こうとする、という流れですが・・。そこに西側帰りのイケメンや、そのイケメンに恋してしまうかつてのマドンナや、いつもどこからか最新の西側ファッションを手に入れてくる謎の秘書などが加わり、話は思わぬ方向へ進んでいきます・・。
筆者は若いころに(19歳くらい)はじめて見ましたから、最初は「・・・・。」と冷めた感じで見ていたのですが、(とくに冒頭のヒロインに・・)個性的なキャラクターたちに役者さんの名演技、ユーモアのきいた会話などにどんどん引き込まれていき、最後にはとてもハッピーな気持ちで見終わっていました。
ソビエト時代の生活や価値観も垣間見れますから、ソビエト時代に興味のある方、ハリウッドのラブコメディに飽きてきた方、すかっと、もしくはハッピーな気分になりたい方にはおすすめです!
ロシア語学習者にはなおさら!
秋の夜長はぜひソビエト映画を!
モスクワ・ペテルブルク8日間
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