サンクトペテルブルグの有名な宮殿の数々を手がけたのは?


サンクトペテルブルグには、かわいらしい色の宮殿が多い印象があります。
サンクトペテルブルグに行ったら是非見ておきたいのが、エルミタージュ美術館をはじめ、スモーリヌイ聖堂やエカテリーナ宮殿、ストロガノフ宮殿ですね♪


エルミタージュ美術館(冬宮)        スモーリヌイ聖堂

 エカテリーナ宮殿              ストロガノフ宮殿

実はこれら4つの建築はすべて同じ建築家によって建てられています。
建築家の名はバルトロメオ・フランチェスコ・ラストレッリ(1700頃~1771)。
イタリアで生まれ、彫刻家であった父と共にロシアに渡ってきました。

彼のキャリアのはじまりは、エリザヴェータ女帝にその腕を見込まれたこと。
それをきっかけに宮廷建築家として多くの宮殿を手がけ、華やかな装飾が特徴の数々のバロック建築作品を生み出しました。
ラストレッリはサンクトペテルブルグのきらびやかな景観を作り上げた一人、といっても過言ではないでしょう。

しかし、エリザヴェータ女帝が亡くなり、跡を継いだのはエカテリーナ2世
エカテリーナ2世は、華美な装飾を好まなかったことから、ラストレッリを解雇してしまいます。
当時彼はスモーリヌイ聖堂とエルミタージュ美術館を手がけている最中でした。
その結果、スモーリヌイに建てられるはずであった140mの鐘楼は実現せず、またエルミタージュ美術館は外装のみ彼が手がけ、内装は別の建築家が担当したと言います。

このように一人の女帝の好みによって町の景観が左右されると思うと、当時の皇帝の権力を実感してしまいます。
建築物にまつわる歴史や、建築家を前もって調べるのも、都市散策の楽しみの一つですね♪

文化芸術を感じる 2大帝都への旅








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