歴史は古く、1824年にベートーベンの『ミサ・ソレムニス』初演のために招集された楽団が基礎になっています。
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニーは市内に大ホールと小ホールを持っています。
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニーの大ホールは、1839年に建設されました。
ホールのファサードは、サンクトペテルブルグの数々のクラシック様式建築を手がけたカルル・ロッシによる設計です。
ホールは1500人を収容でき、シャンデリアがいくつも並ぶ豪勢な内装になっています。
またこのホールは、数々の偉大な音楽家が壇上に上がったことで知られます。
チャイコフスキーは死の直前、このホールで指揮を執り、交響曲第6番『悲愴』が初演されました。
あの有名な『レニングラード交響曲』が初演されたのもこの大ホールでした。
レニングラード交響曲は、ナチスドイツ軍によるレニングラード包囲で、市民を鼓舞するために、ショスタコーヴィチが作曲した交響曲です。
深刻な食糧・物資の不足の中行われたこのコンサートは市民の英雄的な抵抗の象徴ともされています。
この演奏のために戦地より戻った奏者もいたとか。
ほかにもこの舞台に上がった音楽家には、リストやワーグナー、ベルリオーズ、ムソルグスキーなど、名音楽家が名を連ねます。
大ホール、小ホールともに、今でも毎日のようにクラシック音楽の演奏が行われています。
公演情報はホームページより確認できます♪
【サンクトペテルブルグフィルハーモニー】
公式HP:http://www.philharmonia.spb.ru/en/ (英語)
大ホールの住所:ミハイロフ通り2
小ホールの住所:ネフスキー大通り30
ホールへのアクセス:地下鉄Nevsky prospekt駅下車、大ホールへはMikhailovskaya st方面出口より徒歩3分、小ホールはGriboedov channel方面出口より徒歩2分
文化芸術を感じる 2大帝都への旅