青く輝く海と水が織りなすアンサンブル:ペテルゴフ


海を愛したピョートル大帝は、フィンランド湾を望むこの地に離宮の建設を命じました。モデルはフランスのパリ郊外にあるヴェルサイユ宮殿。大宮殿を背にして大滝の上から庭園を見下ろすと、紺色の海が望めます。その壮麗な景観からは、ロシアをヨーロッパに並ぶ強国へと発展させようとした彼の野心が伝わってきます。

園内には約150の噴水と4つの滝があり、5~9月頃まで訪れる人を魅了します。水は20km以上離れた丘から引かれ、造園当時に水力工学技師ツヴァルコフが開発した仕組みが今も活用されています。その水が織りなす、華麗な宮殿と美しい木立との共演を楽しむことができます。




ペテルゴフのハイライト

☆噴水
園内には無数の噴水があります。中でも獅子の口を開くサムソン像の噴水は必見です。これはスウェーデン軍への勝利を讃えて造られたもので、噴水の高さは20mにも及びます。

☆大宮殿
ピョートル大帝がヨーロッパにロシアの力を誇示するために建設された宮殿です。下の公園から見上げると大滝の上に浮かびあがる姿が実に荘厳。夏の離宮らしく窓を大きくとった明るい宮殿内には、豪華な部屋が続きます。フランス皇帝ルイ15世がピョートル大帝の娘であるエリザヴェータ女帝に贈った銀縁の鑑などの装飾品も見逃せません。

☆チェス山
チェス盤に見立てた黒と白の土台の上に造られたドラゴンの像から水が流れ出る仕組みの滝。盤の左右に並んでいる彫刻はイタリアから取り寄せたものとなっています。

☆モンプレジール宮殿

海岸近くに位置する宮殿です。家具は18世紀のオランダのアンティークが使用されています。エカテリーナ1世がピョートル大帝に手料理を振る舞ったため、皇帝の建設物には珍しい台所が設置されています。ここはピョートル大帝が最も愛した宮殿と言われています。

☆マルリ宮殿

小さな2階建ての宮殿です。宮殿の周囲は水で囲まれています。周囲にはピョートル大帝が1717年に訪れたフランスのパリ郊外のマルリ庭園を模して造られた庭園が広がっています。宮殿内にはピョートル大帝の図書室などがあります。











ロシアエクスプレス
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