サンクトペテルブルグ発祥の地:ペトロパヴロフスク要塞


1703年、ピョートル大帝はネヴァ川の中洲の一つ「兎島」に礎を築き、自ら土木作業の先頭に立ち、沼沢地に運河を造り、橋を架け、道路を整備し、宮殿や教会を建設して人工都市を作り上げていきました。最所の礎を置いた地ペトロパヴロフスク要塞を訪ねてみましょう。

サンクトペテルブルグを守る難攻不洛の要塞
北方戦争でスウェーデンを打ち破ったピョートル大帝はネヴァ川の河口の兎島を要塞建設地と定めました。この要塞から現在のサンクトペテルブルグが発展していきました。現在はペトロパヴロフスク要塞を中心に、司令官の館(歴史博物館)や工兵の館、造幣居(現在も稼働)などがあります。また、城壁をぐるっと巡って散策できるので、ネヴァ川の素晴らしい景観を眺めてみましょう。

スウェーデンの脅威が低下した19世紀には、政治犯収容所としても利用され、一時はバクーニンやネチャーエフ、ドストエフスキー、レーニンらも収容されました。ロシア革命後には失脚したロシア帝国議会議員や、臨時政府の閣僚らも収容されました(一部は脱走に成功、残った人々は獄死・処刑)。
要塞の中央には、首座使徒ペトル・パウェル大聖堂(ペトロパヴロフスキー大聖堂)があり、ピョートル大帝以降の皇帝が葬られています。

所在地:Petropavlovskaya Fortress, 3, St. Petersburg 197046, Russia







ロシアエクスプレス
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