ドストエフスキーも愛したロシアのお菓子パスチラ


パスチラというお菓子を知っていますか?
パスチラはマシュマロに似たロシアの伝統的なお菓子です。

酸味の強いロシア産のリンゴや、クランベリー、ラズベリーなどのベリーと蜂蜜を加えて作られます。15世紀以降には白いパスチラが作られはじめ、その際には卵白も使用されます。最近はナッツを加えたパスチラも人気のようです。これらをロシア製のストーブに入れて加熱して作っていきます。ストーブの中で徐々に温度を下げてパスチラを冷まします。その後、乾燥させたパスチラを木の箱に詰めてかまどで加熱による乾燥を行い、完成させられます。

パスチラは14世紀からロシアで食べ続けられてきたお菓子です。ロシアではキャンディに分類されています。1917年にロシア革命が起きる以前は、ロシア国内ではコロムナ、ルジェフ、ベリョーフ地方のものが特に有名でした。ソビエト連邦時代には、工業生産量増加のため小さな白い棒状のパスチラが登場し、ロシア全体で食べられるポピュラーなお菓子となりました。

パスチラで有名な地域の1つコロムナにはドストエフスキーが子供の頃に住んでいました。コロムナでドストエフスキーはベリー味のパスチラがお気に入りだったそうです。その後も執筆中にも本棚にお菓子箱を隠し、その中にパスチラを常備していたのだとか。

パスチラは現在カフェで提供されるほか、スーパーマーケットなどで手頃な価格で購入することができます。観光の休憩に色々な種類の本場のパスチラを楽しんでみてはいかがでしょうか。







ロシアエクスプレス
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