ロシアの暖炉「ペチカ」とは・・・?ロシアの建築


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♪雪の降る夜は楽しいペチカ~
北原白秋の童謡で、日本人にもおなじみの「ペチカ」。
ペチカ(ペーチカ)とは、ロシア語で「暖炉やオーブン」を意味しています。

ロシアの暖房として有名な「ペチカ」は、元々は北欧地方の暖炉(囲炉裏)から発達したと言われています。
北欧では、17世紀に煉瓦造りのペチカを造る技術が確立し、ロシアへ輸出したことが普及のきっかっけ。
ロシア式ペチカというのは、この後ロシアで改良され、技術が発達したものです。

ペチカは、煙道がめぐらしてあるレンガなどで造った壁面の放射熱で部屋を暖めます。
暖房としての立ち上がりが遅いのが欠点ですが、一度暖まるとペチカ特有の心地よさがあるのが魅力です。


ロシア式ペチカには主に5つの種類があります。
「丸型」「長方形型」「三角形型」「正方形型」「壁式」の5種類で、
特に、丸型は大正時代に日本で主流になったペチカで、別荘などの高級住宅に設置されました。
当時とてもペチカは高価な暖房器具だったようです。
多くの日本人がイメージするような「壁型」のペチカは、
日本では1880年頃に開拓使が北海道に導入して、満州で改良されたものが終戦後に普及したようです。
ただ、炭鉱の閉山、石油ストーブの普及とともに、ペチカを暖房としている家庭は少なくなっています。


現在のロシアでは、田舎の家庭や別荘などでペチカが使われています。
コンロとして料理にも利用可能なほか、写真にもあるように暖かなベッドとしても使われています。




日本でも、寒い地域や別荘など中心に、ペチカのある家を注文する方もいらっしゃいます。

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様々な実際のペチカ







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