ふつうクリスマスといえば12月25日、その前日の24日がクリスマスイブですよね。
だけどこれは欧米の風習。ロシアもキリスト教の国ですが、正教会というカトリックともプロテスタントとも異なる教派に属しています。
そのロシア正教会では、クリスマスはなんと年が明けてから、1月7日にお祝いされるんです。これは、正教会が現在私たちが使っているグレゴリオ暦ではなくユリウス暦を使っているから。日本や中国にも「旧暦」というのがありますが、それと似ています。
だから、ロシアの街はふつうのクリスマスが終わるころに、ちょっと遅れてクリスマス本番ムード。
ロシアでは、クリスマスツリーは「ヨールカ」、サンタさんは「ジェット・マロース」といいます。12月も末になると、このふたつを街のいたるところで見ることができます。
ジェット・マロースは直訳すると「寒さのおじいさん」という意味です。彼は私たちの知っているサンタさんとはちょっと違っていて、青い服をまとい、氷でできた杖をふるって、寒波をもたらす精霊なのだとか。日本でいう「冬将軍」みたいですね。
こう聞くと怖い精霊に思えますが、寒さが厳しいほど豊作になると信じられているから、みんな彼を歓迎します。
年の瀬にロシアの街を歩くと、他の国とは一味違った雰囲気を楽しめますよ。
そんなわけで、ロシアではクリスマスより先にお正月がやってくることになります。ロシアの人たちも、年始は家族でのんびり過ごすことが多いようです。
テレビでは、赤の広場の年越しイベント中継やお笑い番組が放送されていて、なんだか日本と似ていて親近感がわきます。
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