極東便り ウスリースクという町(その4)


ウスリースクとウラジオストクの異なる点の一つは、町の中心部で平屋の一軒家が多く見られることです。一軒家には水道がないので、住民は定期的に近くにある(道端)手押しポンプで井戸水を汲んで使用するんですよ。工夫を凝らした窓枠のデザインの数々、庭先に植えられたライラックの花、井戸水を汲む人の姿はウスリースクならではの光景です。

陸軍の重要拠点とされているウスリースクの街中には何と軍所有の劇場まであります。ロシアにはどの町にも大抵大きな劇場がありますが、軍が所有する劇場はロシア広しと言えどもこのウスリースクとモスクワにしかありません。さらに興味深いことにこの劇場の一部は戦後、日本人抑留者の方々の手によって建てられたのだそうです(手掛けたのは主に内装)。
    
街中なのに静かでゆっくりと時間が流れているこの町に段々興味がわいてきましたか?
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シベリア極東への旅









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