ニジニ・ノヴゴロドの見どころ


ロシア第5の都市、 ニジニ・ノヴゴロド(Нижний Новгород)。
母なるヴォルガ川とオカ川という大きなふたつの川の合流地点にできた町。(ノヴゴロドとはまた別ですよ?)
夏にはカスピ海のアストラハンからサンクトぺテルブルグまでを結ぶクルーズ船の寄港地になったり、サプサン号の終点にもなっている交通の要でもあります。
その好立地から、モスクワが”ロシアの心”と呼ばれるのに対してこの都市は”ロシアの財布”とも呼ばれ、ソビエト時代にはその工業水準を守るべく閉鎖都市となり、国内でも”ニジニ・ノヴゴロド”の名前が入った地図が出回ることはなかったそうです。

いまでもロシアの経済の中心地としてはもちろん、近年ではロシアと中央アジアが混ざり合った街並みが観光客を集めているんです!
今回はそんなニジニ・ノヴゴロドのちょっとマニアックな部分を含んだ見どころを幾つかご紹介します。


1.赤レンガのクレムリン

 言わずもがなの一番人気。モスクワにあるクレムリンとは違い、赤レンガと緑屋根の質素な要塞といった趣です。16世紀に作られ、12の塔が現存しています。老朽化のため全てを見ることは出来ませんが、いくつかは内部の見学も可能となっています。また内部は無料で公開されており、旧ソ連のT-34戦車やLa-7戦闘機、多種多様な火砲や潜水艦などが展示され、戦車は登って写真も撮る事の出来る珍しいスポット。

2.アルハンゲリスキー大聖堂
 レムリン内に位置する小さな大聖堂はもはや可愛ささえ感じられます。
内部は天井まで吹き抜けで、ロウソクのシャンデリアが吊られ、白壁とイコンの色合いが素晴らしいです。
この町の建物は決して派手ではないのですが、また違った魅力があります。以前ご紹介したロシアの英雄であるミーニンのお墓もこの中に。




3.ミーニンとポシャルスキーの銅像
詳しくは前の記事で書きましたが、ロシアをポーランドから解放した英雄・ミーニンの出身地がニジニ・ノヴゴロドであったことから、モスクワと同じ構図の像がこちらのクレムリン前にも建てられています。ロシアの英雄に参拝?しにくる人もいるのだとか。


4.Mig-29成層圏ツアー
閉鎖都市だった期間、ニジニ・ノヴゴロドでは日本でもそこそこ知名度のある軍用機メーカー・ミグや潜水艦など軍需産業の生産拠点が置かれ、また近くのサロフでは核開発など、冷戦期には活発に研究と生産が行われていました。ソビエト時代から軍用機の研究と生産を続けてきたソコル(SOKOL)航空工場にていくつかのメディカルチェックや工場内の博物館を見学した後、30分または45分のプランの中でエアロバティック機動や成層圏まで到達可能なプランなどがあり、世界中から参加者が集います。フライトには練習機型のMIG-29UBが使われ、皆さんは後部座席でマッハ2の世界を体験することができます。










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