ペトロパブロフスク要塞


サンクトペテルブルグの歴史は1703年5月27日のこの要塞の建設開始とともに始まったといわれています。ピョートル大帝は当時、対スウェーデンの橋頭堡を作ることを目的として建設を命じたのですが、実際は長い間監獄として使われました。現在は歴史博物館や聖堂が一般へ開放され、夏場などのシーズンは多くの人でにぎわう、市民に愛される場所に変わりました。

この要塞の建物でどれかひとつをおススメするとするならば、やっぱり聖堂でしょう。遠目から見ても目立つ細長く、先端には天使の像が立つ鐘楼は122mもあり、市内ではいまだに最も高い建造物です。聖堂の内装は陽光が随処から取り込まれ、金や白をベースにした荘厳なものになっています。そしてこの聖堂には、ピョートル大帝以降の歴々の皇帝一族の墓所ともなっています。エカテリーナ2世やニコライ2世など、歴史的に有名な皇帝たちが宝石の散りばめられた棺に納められている様子は圧巻の一言に尽きます。

この要塞のもうひとつの楽しみ方は、南側にあるナルィシキン稜堡からネヴァ川のパノラマ遊歩道の入り口になっていて、ネヴァ川と対岸の町並みを一望することができます。この要塞の歴史を楽しみきるにはかなり時間に余裕が必要になります。お時間の無い方はここ二つをおさえておけば十分!ではないでしょうか。

文化芸術を感じる2大都市への旅







ロシアエクスプレス
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