ロシアのアブないお酒事情


ロシアといえば冬になると寒すぎて酒場でみんなウォッカをあおる、というイメージが日本人にはあると思うのですが、実際どうなのでしょうか。ウォッカはロシア人にとって”ソウルフード”ならぬ”ソウルドリンク”といっても過言ではないでしょう。もともとアラビアで作られはじめ、15世紀初頭には国内ですでに「ウォッカ」の記述があり、最初は薬品として飲まれていましたが、だんだんと飲まれるようになったとか。ラテン語を訳して広まったウォッカですが、元の意味はそのまんま、「命の水」です。

それではソ連時代から続くロシアの酒癖の豪快さをあらわしたジョークをいくつかご紹介。
・人間の燃料はウォッカ。飲めない奴はロシア人じゃない。
・水よりもウォッカの消費量のほうが多い。
・成人男性の寿命が女性のものより10年近く短い。しかも死因の3割程度がお酒関連。
・2011年までビールは法的にはお酒じゃなかった。
などなどなど
探せば探すほどお酒に関してはぶっ飛んでいます。

と、いうことを連邦政府も認識したらしく最近は闇酒や度数が強いお酒の規制を始めたようです。地方の各行政区に15度以上の強いアルコールを販売する時間を決めるように求めていて、モスクワを含む平均的な都市ではPM23時からAM8時まで、サンクトペテルブルグやウラジオストクではPM22時からAM11時まで、と規制の時間はさまざまですが、レストラン等を含まない商店やスーパーマーケットなどでは販売がされていません。また、飲酒が出来るようになる年齢もこれまでの18歳から21歳へ引き上げられたようです。

こうした状況で、プーチン大統領をはじめとして比較的安価で手に入れやすいビール好きの男性も急増している模様。さてさてアルコール大国ロシアのお酒事情がどう変わっていくのか。お酒は飲んでも呑まれるな!
文化・芸術を巡る2大都市への旅






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