エカテリンブルグを訪れたら


いまやロシア第四の都市であるエカテリンブルグ。
すでに開通から一世紀以上も経ったシベリア鉄道の経路上でもあることから、日本でも聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。
日本側からロシアに入ってシベリア鉄道本線に乗ると先ずはウラジオストク、ハバロフスク、ウラン・ウデ、イルクーツク、、、と進んでいきますが、もうエカテリンブルグまで来てしまえば最初のころの町並みとは全く違う、ヨーロッパ風のおしゃれな町並みが待っています。


さて、初めてエカテリンブルグを訪れる人が必ずといっていいほど訪れる観光スポットを二つ、ご紹介します。

1.血の上の大聖堂


ここは、ロシア革命で犠牲になったロシア最後の皇帝・ニコライ2世とその妻子が送られ、1918年7月17日に一族全員が銃殺された場所なんです。
エカテリンブルグとしては昔の悪いイメージを払拭したいらしく、処刑の舞台となった”イパチェフ館”は1977年、当時エカテリンブルグのあるスヴェルドロフスク州の一等書記官であり後のロシア初代大統領ともなるボリス・エリツィンの命令で破壊されてしまったそうです。
そして、その跡地に2003年、全ロシアに輝ける諸聖人の名による、「血の上の大聖堂」が建てられたのだそうです。
ニコライ一家殺害に関しては当初謎が多かったのですが、ソ連崩壊後に遺体が発見され、殺害から80年後の1998年7月17日にサンクトぺテルブルグのペトロパヴロフスク聖堂に歴代のツアーリたちと共に埋葬されました。

※ちなみに似たような名前の”血の上の救世主教会”がサンクトペテルブルグにありますが、これはアレクサンドル2世というニコライ2世の2代前のロシア皇帝が暗殺された場所に建てられています。これ以上この名前増やさないでくれよ!


2.シベリア鉄道のオベリスク

昔からロシア国内を延々と続くウラル山脈が欧州とアジアを分断してきましたが、2004年にエカテリンブルグから西に20kmほどのペルボウラリスクにアジア・欧州を分断するオベリスクが完成しました。
※この地域にはいくつかオベリスクがあるそうですが、このオベリスクが最も新しいものとなります。


これ以外にもエカテリンブルグ市が発行しているご当地ギネスブックを片手に市内のおいしいお店を開拓したり、市内中心部にあるヴィソツキー・ビルの最上階で市の夜景を眺めてみる、なんてのもアリかもしれません。










ロシアエクスプレス
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