ナポレオン軍との激戦地ボロジノ平原


ロシア民族の叙情詩ともいえる「戦争と平和」
ボロジノはモスクワの西124kmほど、モスクワ川の支流であるコローチャ川の川岸に広がる草原です。わずか200年程前にここで戦われた凄惨な大戦争の痕跡を感じさせない明るさで輝いています。またトルストイの代表作「戦争と平和」の舞台となった場所でもあります。

ボロジノの戦いは、ナポレオンの侵攻に対する祖国防衛の大戦争の中でも最も激しいものでした。モスクワ間近のボロジノの約50平方キロメートルほどの平原で、両軍合わせて30万人にものぼる将兵を擁した戦いは15時間にも及びました。ロシア軍は甚大な損失を被り、結果として後退しましたが、その士気はフランス軍をはるかに勝っていました。このロシア軍の勇猛な戦いぶりがロシア中を沸き立たせ、国民を強く結束させ、ついにはナポレオン軍の後退という結果につながる転機となった戦いになりました。

ナポレオン軍の敗退がヨーロッパに与えた影響を考慮すれば、「ボロジノの戦い」は欧州全体の運命を決定づけたものと言えます。ロシアの広大な大地の力を人類が学んだ戦いとなりました。

モスクワからのアクセス
モスクワのベラルースキー駅から郊外電車でボロジノ駅まで約2時間。駅から平原まで徒歩40分。







ロシアエクスプレス
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