チェーホフが愛したロシアの田舎メリホヴォ


ロシアの作曲家、劇作家であるチェーホフが愛したメリホヴォの自然。森に囲まれたのどかな典型的なロシアの田舎の風景を好んだチェーホフは、この地で作家としての最盛期7年間を過ごしました。

チェーホフが植えたリンゴの木が繁る
メリホヴォの四季はそれぞれに美しさがあります。春には樹々が芽吹き、ひばりがさえずります。夏は森全体が輝き、秋は澄み切った空に黄金色の樹々が映えます。そして冬は白一色の雪景色に包まれます。戯曲「イワ―ノフ」を発表し、劇作家としての地位を不動のものとしたチェーホフは1890年、サハリンに旅行して、ルポルタージュ「サハリン島」と書きました。この頃結核の症状が進み、転地療養のためにこのメリホヴォに別荘を購入して移り住みました。

チェーホフはこのメリホヴォでロシアの自然と大地、ロシアの人間を見つめ、再発見し、これが作品「かもめ」や「ワーニャ伯父さん」などを執筆する原動力となりました。チェーホフが暮らした家はこぢんまりとした平屋ですが、窓からの日差しが明るく、屋内は広々とした開放感があります。庭には園芸好きのチェーホフが自ら植えたラズベリーやリンゴの木が実を付けています。

モスクワからのアクセス

モスクワのクールスキー駅からチェーホフ駅まで郊外電車で約1時間半。








ロシアエクスプレス
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