ネフスキー大通り・建築ウォッチング


旧海軍省からアレクサンドル・ネフスキー大修道院まで延びるネフスキー大通りは、サンクトペテルブルクを訪れる観光客の誰もが通る目抜き通りです。この通りに建ち並ぶ歴史的な建築物は、おのおのが当時最新流行の建築スタイルを競って建てられ、いつの時代も人々の目を楽しませて来ました。現在もブティックやレストランなどが軒を連ね、観光客だけでなく、地元の人も楽しむスポットとなっています。ちなみに奇数の番地がついた側は「影の側」、偶数の側は「日当たり側」と呼ばれています。

「影の側」21番地 メルテンス毛皮店

1912年のクラシック様式の建築。4階まで続くアーチの合間にガラスが張られ、まるでその間に階がない吹き抜けの建物のように見えます。向かい合う建物がなく、反対側は通りになっているので、窓を大きくしてものぞかれたり、都合の悪いことにはならなかったようです。

「日当たり側」28番地 シンガー社

1904年に建てられたモダン建築いわゆる「モデルン」の代表作です。花崗岩で作られた外壁には様々な彫刻が飾られ、特にガラス張りのドームの上の地球儀は良く目立ちます。現在、内部は本屋「ドーム・クニーギ」となっており、多くの客でにぎわっています。

「影の側」35番地 ゴスチーヌイ・ドヴォ―ル

1785年建設の大百貨店。18世紀初め、荷馬車の集積所に木造の商店街が建てられたのが始まりです。大きな中庭を囲んで、周囲1kmにもなる商店街が環状に続いています。アーケードの下で、雨の日でも濡れずにウィンドーショッピングを楽しめます。

「日当たり側」56番地 エリセーエフスキー
28番地「シンガー社」と並ぶモデルン建築の代表作です。1903年エリセーエフ商店として建てられ、上部には劇場が入っています。外壁には商工業をイメージした彫刻が飾られ、現在も高級食料品店「エリセーエフスキー」として営業しています。







ロシアエクスプレス
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