南コーカサス ~グルジア編~


南コーカサスのご紹介、
三回にわたる最後はグルジアです。


コーカサス山脈の南麓、黒海の東岸にあたり、北側にロシア、南側にトルコ、アルメニア、アゼルバイジャンと隣接します。

古えから数多くの民族が行き交う、まさにアジアとヨーロッパの十字路
何度も他民族の支配下に置かれてきましたが、キリスト教信仰をはじめとする伝統文化を守り通してきました。

アゼルバイジャンからは一転、緑の豊かな風景が広がります。
グルジアの国境に向かう途中、晴れていればコーカサス山脈の雄大な景色が!
  

グルジアには魅力的な村や町がたくさんあります。その一部をご紹介♪
まず一つはスワネティ地方のウシュグリ村
グルジア北部に位置する村で「上スワネティ」と「下スワネティ」に分かれています。
上スワネティは1996年、世界文化遺産に指定されました。
針葉樹や広葉樹の混じった深い森林、峡谷に囲まれた村からはコーカサス山脈の雪山がひょっこり顔を見せます。
また、ここに暮らすスヴァン族は独自の文化を育み、村の教会やかつて要塞の役割をしていた民家はユニークな形です。


そして次が、リオニ川の河畔に広がるクタイシの町
この町には二つの有名な建築があります。
一つは丘に建つバグラティ大聖堂
10世紀頃建てられ、17世紀にオスマントルコとの戦闘によって破壊されました。現在は廃墟となっていますが、中世建築の傑作として知られています。

内部には神秘的なイコンが現存


そして二つ目が、
クタイシ郊外に建つゲラティ大修道院
1106年にデイビット4世国王が建てた中世期のグルジア建築の代表的なモニュメントです。
建物内部は床から天井まで多彩な壁画で飾られ、かつてはこの中にアカデミーがあり、各地から学者たちが集いました。

1994年世界文化遺産に指定、2010年危機遺産にも指定されています。




そして最後にグルジアの大の魅力、食事とワインです。


長寿の国と言われるグルジア、その秘訣は料理
 
肥沃な大地に囲まれたグルジアでは、はちみつ、豊富な果物や野菜、
カスピ海ヨーグルトなどの乳製品が手に入り、
チーズは地域によって形や味が異なり、種類が豊富です。
料理にはコリアンダーなどの香辛料、ニンニク、クルミなどを使用し、濃厚な風味が特徴ですが、ヘルシーな料理も多く、多彩な食文化を持ちます。
 

葡萄の産地で、ワイン発祥の地
 
温暖な気候を利用したワイン生産の盛んな国としても知られています。
今から5000年以上前、コーカサスの山から湧き出たミネラルウォーターで育った世界最古のブドウの原種からグルジアワインが生まれました。
人前では強権を誇ったエジプトの女王クレオパトラが、この芳醇なグルジアワインをこよなく愛し、時に一人グルジアワインを傾け涙したと伝えられたことから、
グルジアワインは「クレオパトラの涙」とも呼ばれています。
 他の国ではみられない固有種の葡萄は、フランスやドイツ、イタリアといった現代ワインとは全く異なった味が楽しめます。







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