ピョートル大帝の像

この見る者を惹きつける記念碑は、ロシアの礎をつくったピョートル大帝。
モスクワのピョートル大帝の像はあまり評判よくないようですが、それはさておきとっても印象的です。
このモニュメントはモスクワが都市として機能を持ってから850年を記念して建てられて、頭までが98mもあります。

モスクワ川のほとりにあり、 この像の評価は二分されています。モスクワ川クルーズに参加すれば途中で必ず目にするものだと思いますよ！

ピョートル大帝は、ロシアを17世紀後半から18世紀前半まで統治し、ロシア最初の皇帝ともなった人物です。
国全体の西洋化を進め、偽名を使ってまで海外の造船所で船大工として働くなど、ロシアの海運や造船について多大な影響を及ぼしました。

ピョートル大帝が船の前の方に立ち、金の巻物を誇らしげに掲げています。ピョートル大帝の身長は 2m あったと言われ、この彫刻にはその堂々とした風貌がよく現れています。その大きさゆえに、船が小さく見えます。また、このブロンズと鋼鉄でできた船の彫刻は、ピョートル大帝がロシアの海軍を設立したリーダーでもあることを表しています。 彫刻には他にも細かい見どころがあります。船には聖アンドレイの旗が付いています。また、大きな船の下には小さめの船が何艘かあります。さらに下を見ると噴水があり、船の下に波を作り出しています。まるで船が勇敢に航海しているようです。造船好きだったピョートル大帝を讃えてのこのモニュメントだといえるでしょう。