歴史に翻弄される町、カリーニングラード②


町の主な見どころとしては、ケーニヒスベルグで生れた著名な哲学者・カントが眠る大聖堂があります。1333年に造られたこの聖堂も第二次世界大戦で空爆を受け、近年ドイツの協力で修復され、オルガンが据え付けられて頻繁にコンサートが開かれたり、内部はケーニヒスベルグ時代やカントの展示などがなされ、美しかった往時が想像できることでしょう。また、哲学者カントの墓をはじめ、この地を守った騎士団の長など著名人の墓所となっています。

地下壕博物館は中心部の公園にあり、第二次世界大戦末期の1945年4月9日にこの町を防衛していたナチス・ドイツの守備隊が降参を決めた、つまりケーニヒスベルグベルグとしての歴史に幕を下ろした場所ということになります。その決定が下された第14号の部屋は当時のままに再現されていて、展示としてはケーニヒスベルクの陥落時のジオラマや写真、実物などもあり、戦争時の状況を知るにはとても良い博物館です。

琥珀博物館はケーニヒスベルグ時代に建てられた”ドーナの塔”の中にあり、世界でも珍しい琥珀についての博物館となっています。琥珀に関する歴史や虫や植物を取り込んだ珍しいもの、中世から現代にいたるまでの作品の数々が展示されています。

このほかにも、町にはひっそりとですがケーニヒスベルグ時代の建物が点在しています。90年代まで閉鎖都市だったということもあってか、町には観光という概念が希薄で、最近になってようやく町中にも観光者向けの看板がちらほらと見受けられるようになりました。ソ連時代のカリーニングラードとプロイセン時代のケーニヒスベルグ。その真反対とも言える2つのコントラストをお楽しみください。

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