ソチは、ロシアの一番左側、黒海北岸のリゾート地です。ロシアはご存知とても寒い国なので、セブやグアムのような暖かい海とビーチはまずお目には掛かれませんが、コーカサス山地と黒海の間に位置するソチは、ロシアで唯一の亜熱帯地方で、皆さんの中にあるステレオタイプのロシアとは全く違うでしょう。 現在ソチが位置する地方には、19世紀の半ばまでチェルケス人という山岳民族が住んでいましたが、ロシア帝国が19世紀に北コーカサスまで領土拡張を行い、チェルケス人を黒海沿岸からコーカサス山脈の北の平地やオスマン帝国に追放し、19世紀後半から20世紀初めにかけてロシア人やウクライナ人、アルメニア人やギリシャ人を入植させました。そして1917年の社会主義革命の後、ソ連政府はソチを保養地として開発しました。中々外国に行けなかったソ連人たちがこぞってこのリゾートへ訪れたわけです。
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さて、ソチの見所というと、オリンピックの山岳系競技が開催されたクラースナヤ・ポリャーナ地区は黒海の近く、中心地から東に外れたところにあります。もともと国内のウィンタースポーツのメッカだった場所ではありますが、オリンピックに際してゴンドラやリフトが整備され、周りには５つ星や４つ星のホテルや高級レストランも増えました。その中でもローザ・フートルは1年を通して標高2320mの頂上まで上がることができ、絶景を味わうことができます。ごはんには名物の燻製にされたマスをお勧めします。
また、ソチを訪れるもう一つの目的として黒海での海水浴があります。全長約145㎞の長大なビーチにはそこらかしこにカフェやレストラン、土産物屋が立ち並び、水着姿の観光客が海を満喫しています。そのため夏場にはロシア国内だけでなく海外から観光客が押し寄せてくるため、慢性的なホテル不足が続いているようなので夏場に旅行を計画されている方は早めの予約をお勧めします。
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