『とにかく”でかい”ロシア』
スパスカヤ塔から入ってイワン大帝の鐘楼の両側に”でかい”帝政期の作品が展示されています。この2つの展示品の頭文字・ツァーリはロシア語で”大帝の”という意味。帝政期のロシアが巨大だったことの証拠です。
・皇帝の大砲(ツァーリ・プーシュカ/ Царь-пушка)・・・16世紀にアンドレイ・チョホフによって鋳造された超巨大な大砲。なんと口径89センチ、重さは40トン。クレムリンを守るために作られたもので、幸い今まで一度も使われたことがないそう。というか最初から使うつもりはなく、『もしロシアにさからったらこれがあるぞ!』くらいの気持ちで作られたと言われています・・・まあこれを見て逆らおうとは普通思いませんよね。

・鐘の皇帝(ツァーリ・カラコーリ/Царь–колокол)・・・18世紀前半にイワン・マトーリン、ミハイル親子によって作られた高さ6.14m、重さ200トンの世界最大の鐘。せっかく作ったのに、この鐘が鳴ることは一度も無かった。理由は二つ、重すぎたのと、1737年に火事が発生したときにあわてた誰かが水をかけて一部が欠けてしまったため。欠けた部分だけでも11トンもあったというから、この鐘がどれだけ重かったのかが分かります。(尚、コンピューターで鐘の音を再現してみたらあまりいい音色ではなかったとの情報も・・・)
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このほかにも”ツァーリ”の名を冠するものはいくつかありますが、今回はここまでに。
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