黄金のイースターエッグ


サンクトペテルブルグに数年前に完成したファベルジェ博物館、とてもおススメです!皆さんは”ファベルジェ”って何だかご存知ですか? ファベルジェとは、帝政ロシアの末期にサンクトペテルブルグでカール・ファベルジェというロシアの皇室御用達のフランス人宝飾職人が製作したいろいろなアクセサリーや置物のことで、とりわけロマノフ家が依頼した金ぴかの”インペリアル・イースターエッグ”が有名です。

この豪華なイースターエッグは、ロマノフ王朝最後の皇帝だったニコライ2世は、帝政が終焉する十月革命が始まるまで、母親のマリアと妻のアレクサンドラの為に毎年2個づつ注文していたとのことで、これらのコレクションは最終的に65点にもなったそうです。が、ここからがドラマでして、ロシア革命で帝政が倒れた後、財政難だった政府は外貨獲得のため、このエッグに目をつけ、いくつかはアメリカなど海外の資産家やコレクターたちに売却されてしまったのです。現在65あると言われていたエッグの内、存在が確認されているのは57点、そのうち皇帝に贈られたものは43点と、革命時の混乱の中で流出してしまったことが分かります。そんな中、2004年にはロシアの流出してしまった芸術作品を買い戻す目的で創立された基金【Связь времен(時代の絆)】財団により徐々に買い戻され、そうして2013年11月に宮殿を改修したファベルジェ博物館は誕生しました。

展示物の目玉は9つある豪華なイースターエッグですが、その他にもファベルジェ工房で製作された、アクセサリーや小物、食器のセット等、とても贅沢なコレクションを鑑賞することが出来ます。
ファベルジェ博物館(Музей Фаберже)
住所:набережная реки Фонтанки, дом № 21
電話:+7 812 333-26-55 URL
HP(英語) : http://fabergemuseum.ru/ 文化芸術を感じる2大都市への旅






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