冬の競馬はニエスクチヌイ庭園近くのモスクワ川のほとりで、夏の競馬は郊外のホディンカ平原で行われることが多かったようで、ここには1834年夏にロシア初の競馬場が建設されました。当初は馬の愛好家やブリーダーのみの小さな競馬場でしたが、賭けのシステムが導入されると観客数も一気に増えたようです。どこの国でも庶民の娯楽だというのは変わらなかったようで、1949年の火災で旧競馬場が大きな被害を受けたことを受け、スターリン様式の新たな競技場がすぐに完成しました。
今日の競馬場は、競馬レースのためのみならず、ロシア全土から集った馬たちの訓練所にもなっていて、天候などに左右されることなく毎週日曜日の午後1時にはいろいろなショーが開催されています。