えっ?何でここにこの教会が?


ロシアでも有名な世界遺産、キジ島。ロシア国内でも有数の観光地で、計22個ものドームが重厚感を作り出すプレオブラジェーンスカヤ教会(写真右)は建築に際して釘を一本も使わずに木材の組み合わせだけで作られたというのだから驚きです。ですが建築されてから300年を超し、疲労がたまり観光客は外部からしか見学できないことや、この島への一般的なアクセスがサンクトペテルブルグからペトロザヴォーツクまで夜行列車で7~9時間。その後水中翼船で約1時間ほどと、すこし行きづらい場所にあります。そこで、今回は”どうしても時間の関係でキジ島に行けない!”という方にサンクトペテルブルグ郊外にあるプレオブラジェーンスカヤ教会そっくりの教会をご紹介します。

その名も”ポクロフスキー教会(野外木造建築博物館)”。
キジ島のものと設計者が同じであるため、材料や建築技術をそのまま再現されていて、外観から構造までキジ島の教会と非常によく似ています。木造なのにドームが陽の光を受けると鈍色に輝いて見えるのは、屋根に白柳が使われているためで、もちろん釘は一本も使われていません。このような工夫は教会のいたるところに見られます。そして教会の一階部分は現在もロシア正教の教会として現地の人たちの信仰を集めています。サンクトペテルブルグの隠れた名所に訪れてみてはいかがでしょうか。

■ ポクロフスキー教会 (野外木造建築博物館)
* 開館時間: 月~金曜 10:00~17:00 土~日曜・祝祭日 09:00~19:00
* 入館料: 無料
*アクセス: サンクトペテルブルグ 地下鉄 3号線 「ロモノソフスカヤ駅」より路線バスで30分程度 

文化芸術を感じる2大帝都への旅








ロシアエクスプレス
ロシアエクスプレス

  • ロシア
  • サンクトペテルブルグ
  • キジ島
  • プレオブラジェーンスカヤ教会
  • 野外木造建築博物館
  • ポクロフスキー教会