マースレニツァ


マースレニツァ(Mасленица)は、ロシアがキリスト教を国教とするずっと前から続く、古代スラブの伝統のお祭りです。
マースレニツァ(バター週)はもともと冬送り(Проводы зимы)という慣習とキリスト教が結びついて今に至ったものです。
行われる時期は2月から3月にかけてで、キリスト教の復活祭パスハ(Пасха)を基準に決められます。
長く続いた冬の終わりとあたたかい春を迎えるための行事です。
キリスト教では、復活祭の前40日は大斎という期間で、復活祭中は肉や魚、乳製品、飲酒などは慎むべきとされています。
イスラム教のラマダーンと似て、大斎に入る直前の一週間がいわゆる”食べ貯め時”となったわけです。

そしてこのお祭りの目玉は二つ!

一番目は定番のご馳走は、何と言ってもロシア風クレープであるブリヌイです!
丸い形をしたブリヌイは冬が終わってやっと出てきた太陽の意味合いがあるそうです。
大量に焼かれ、チーズやジャム、イクラやサーモンなどをトッピングして食べます。



そしてマースレニツァの週の最終日には、過去に知人にいやな思いをさせていたことを謝り、楽しく踊りながらマースレニツァに別れを告げます。
この日は自分の分の罪や古いものをのせたカカシを燃やして、冬を送るというものです。

今ではキリスト教の伝統にのっとって昔ながらにマースレニツァを祝う地域は少なくなっていますが、モスクワなど大都市でも、簡略化された行事が今でも行われています。

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