かわいらしいロシア建築の秘密!


ロシアの教会といえば血の上の救世主教会やポクロフスキー救世主教会など、かわいらしい見た目が印象的ですよね。
そのメルヘンチックな建物は、まるでおとぎ話から出てきたような雰囲気♪

ところでロシアの教会建築はなぜあのような見た目をしているのでしょうか?
他のヨーロッパ建築と比べてもその形と色は独特ですよね。
その特徴とも言えるたまねぎ型の屋根とカラフルな配色の、秘密をご紹介します!

1.なんでたまねぎ型なの?

ロシアの教会に特徴的なたまねぎ型のドーム。
それらはロシア正教の教会で、ドーム中央に置かれた十字架もカトリックやプロテスタントとは違い横棒が3本のロシア正教の十字架です。

ロシア正教の教会の多くは、4世紀頃のローマ帝国から始まった「ビザンチン様式」という建築様式で建てられています。
ビザンチン様式が伝わった当初、教会の屋根はあのようなたまねぎ型ではなく平ら、もしくは丸いドーム型が主流でした。
ところがロシアではたくさん雪が降り、天井に降り積もるとかなりの荷重になってしまいます。
そこで効率的に降雪が滑り落ちるよう、考えられたのがたまねぎ型の屋根だそうです!
また祈りが天まで昇っていく様子をイメージした、ロウソクの炎の形を象徴するとも言われています。
かわいらしい形には、ロシアならではの理由があったのですね♪

2.なんでカラフルなの?
ロシア正教の教会はドームが金色や青色、緑色などさまざまな色に彩色されています。
特にポクロフスキー救世主教会は建物のもつ9つのドームすべてが異なった色をしています。

これらの色は、聖書の記述を参考にした意味のある色だそうです。
金色は天の栄光、青色に金の星が散りばめられたドームは聖母を表していると言われています。
時に見られる黒いものは修道士のシンボルで、修道院などに使われることの多い色だそうです。
独特のセンスを持つ色づかいですが、信仰から生まれた配色だとはとても興味深いです。








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