シュプレマティズムとは?ロシア現代美術を知るならモスクワの「トレチャコフ美術館」へ


ロシア現代美術を支えた画家の一人、カジミール・マレーヴィチ
彼の代表作として、「Black Square」がよく知られています。
たった1メートル四方に描かれた真っ黒な正方形。
この抽象画は約1億円で買い取られ、現在ではもっと高額という説も・・・
この正方形にはいったいどんな意味があるのでしょうか?


シュプレマティズム(絶対主義)は1915年ごろロシアで起こった芸術運動で、カジミール・マレーヴィチはその中心人物でした。
思想や政治に絡む芸術の多いロシア美術史の中で、この頃のロシアは美の本質が追求されていたといえます。
マレーヴィチは、哲学的に美を突き詰めた結果、絵画から意味を排除し、単純な幾何学模様に行き着いたと言います。

そして1915年に「Black Square」を発表しました。
この作品のひとつが、モスクワにあるトレチャコフ美術館に展示されています。

トレチャコフ美術館には幅広い時代のロシア美術が展示されていますが、中でも20世紀、ロシア革命以後の作品は本館とは離れた「新館」に集められています。
トレチャコフ美術館の新館では「Black Square」以外にも彼の作品が展示され、またシャガールやカンディンスキーの作品も見ることができます。

【トレチャコフ美術館(新館)/ The State Tretyakov Gallery
住所:Ulitsa Krymskiy Val, 10/14, 119049 Moscow
時間:10:00-19:30(入場は18:30まで)
定休日:月曜
入館料:400P、学生250P
公式HP:www.tretyakovgallery.ru (英語)

文化芸術を感じる 2大帝都への旅








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