ようこそ!バレエとオペラの世界へ


ロマノフ王朝時代の上流社会で花開いた宮殿芸術、バレエとオペラ。
サンクトペテルブルグは、世界の巨匠ゲルギエフ率いるマリインスキー劇場はじめ、有名な劇場がひしめき合うロシア宮廷芸術の聖地です。当時の伝統を頑なに守るクラシックの殿堂をこの芸術の都で味わってみてはいかがでしょうか。


☆バレエ~ここでしか味わえない原作に忠実な伝統の舞台~
ルネサンス期にイタリアで誕生し、ピョートル大帝の時代にロシアにもたらされた舞台芸術。世界的に有名な「眠りの森の美女」や「白鳥の湖」はサンクトペテルブルグで生まれました。ヨーロッパとは異なるロシア独自の舞踊技法が誕生したのは19世紀。20世紀にはディアギレフ率いるロシア・バレエ団が活躍し、ヨーロッパバレエに強いインパクトを与えました。近年は、日本の昔話「かぐや姫」をモチーフにしたバレエなども試みられています。

☆オペラ~肌で感じる声の波、迫力の傑作の数々~
ロシアのオペラは、1736年、イタリアの作曲家アラヤの「愛と憎しみの力」の上演が期限とされる。以降、19世紀にかけてロシア民謡やロシア史に題材をとってロシア独自のものが上演されるようになりました。ロシアの劇場では、世界の名作「カルメン」など同じ演目でも、舞台装置、衣装、言語の違いなどが楽しめます。ロシア発祥のオペラとしては、プーシキンの原作を元にした「ボリス・ゴドノフ」や「スペードの女王」などが有名です。

幻想の都が音楽に染まる白夜祭
サンクトペテルブルグが白夜の季節を迎える5月、街は華やかな音楽に彩られます。1993年、ワレリー・ゲルギエフが中心となって創設された「白夜祭(白夜の星国際音楽祭)」が約2か月に渡って開催され、世界中からファンが訪れます。会期中はマリインスキー劇場をはじめ、街中の劇場で連日オペラやバレエ、コンサートなどが上演され、みな思い思いに芸術を満喫します。そして、その余韻に浸りながら、白夜の街を散歩したり食事をしたりとこの季節ならではの魅惑の夜を楽しむことができます。

世界に誇るマリインスキー劇場


チャイコフスキーの3大バレエ「眠りの森の美女」などの初演が行われた劇場。その歴史は200年以上と言われ、1859年の火災後に現在の劇場が再建され、皇帝アレクサンドル2世の皇后マリア妃の名にちなんで「マリインスキー劇場」と名付けられました。20世紀初頭には、アンナ・パブロワやニジンスキーなど、稀に見る才能を数多く輩出しています。ソ連時代は、首都モスクワのボリショイ劇場にロシアトップの座を譲り、名称もキーロフ劇場に変更、低迷の時期へと突入します。ロシア革命の後、マリインスキー劇場と名称を戻し、マエストロ、ゲルギエフのカリスマ的な指導で復活し、再びロシアの歌劇場の頂点に立っています。
オペラ、バレエを観るなら、まずマリインスキー劇場に足を運ぶことをお勧めします。代表的なプログラムは、「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」のチャイコフスキーの3大バレエです。ロシア以外の作品も上演されるので前もって公演内容をご確認ください。







ロシアエクスプレス
ロシアエクスプレス

  • サンクトペテルブルグ
  • バレエ
  • オペラ