もともとこの美術館はモスクワの商人であったパーヴェル・トレチャコフとその弟が自邸に開いたコレクション・ギャラリーからはじまりました。兄弟によって着々と収蔵品を増やしていった美術館は70年代半ばに独立した美術館となり、トレチャコフはちょうどロシア帝政期の末期に花開いたロシア近代芸術の新星たちを育成、援助しながら博物館をだんだんと増築していきました。収蔵されている中で有名な作品としては『桃を持つ少女』、『ドストエフスキーの肖像画』、『見知らぬ女』、『聖三位一体』などなど12世紀のイコン画から近代芸術にいたるまで多くが保管されています。
彼の死後も収蔵品数は増え続け、1998年には20世紀以降、つまり10年程度の短命に終わったロシア・アヴァンギャルドやソビエト時代、そしてソ連崩壊から現在に至るまでの作品を分離展示のために本館から少し離れた新館が造られました。館は両方とも相当に大きいものなので、ゆったりと時間を確保してご覧になることをおススメします!これら二つの新旧館をカバーすればロシア美術の真髄を垣間見ることができるでしょう!
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