極東便り ウスリースクという町(その8)


渤海はその後周辺国からの攻撃で一度滅びてしまいますが、12世紀になり女真族という民族が再びこの地域を治めます。金王朝とも言われるこの時代には高貴な人を埋葬する際に棺の両側に石で出来た亀の背中に縦長の石碑を埋め込んだものを設置していました。そのような貴重なものがなんとここウスリースク郊外で発掘されたのです。出土した亀の石碑は前述の通り対になっており、一体はウスリースク市内、もう一体は現在、ハバロフスクの博物館に展示されています。石で出来た亀さんを直接見て、そして触れてみたいと思いませんか?

7世紀頃から既に日本との交流があったなんて、ロマンを感じませんか。ウスリースクでは現在も考古学者など専門家による発掘調査が行われています。市内にある郷土歴史博物館へ是非足を運んでみて下さい。このウスリースクで出土した渤海時代のもの、女真族が統治した時代のものなどを見る事が出来ます。またこの地がロシア領になり、村が発足し、市が誕生し、どのように発展していったのかについても、この博物館で是非ご覧下さい。

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