サハリン観光②~サハリンの自然~


前回はユジノサハリンスクの市内にある日本時代の遺構についてお話ししましたが、今回はサハリンにある雄大な自然と絶景を味わえるスポットについてご紹介します。

1.山の空気展望台
ユジノサハリンスク市街を一望できる場所として知られており、日本統治時代には旭ヶ丘展望台と呼ばれていた場所です。近年、スキーリゾートとしての開発が進んでおり、勝利広場裏手の競技場と山頂とを結ぶゴンドラが営業を開始。夏場では山頂まで15分ほどのゴンドラに乗って頂上からの眺めを楽しんだり、バギーやオフロードでのダウンヒルを体験することもできます。 冬オープンするスキー場はロシア各地からスキー客が訪れるほどの人気です。

2.トゥナイチャ湖
ユジノサハリンスクからコルサコフ(旧大泊)に向けて走る幹線道路から東へ十数キロ行くと、一部がオホーツク海とつながったトゥナイチャ湖(旧富内湖)に出る。6月後半から8月にかけては渡り鳥や水鳥が大量にやってきてすごい光景を見ることができるが、時期を外したり、天候が悪かったりすると風が吹きすさぶので向かうにはタイミングが肝心になるかも。

3.スタロドゥプスコエ
ユジノサハリンスクから北へ約50km程向かったところにスタロドゥプスコエ(旧栄浜)があります。1911年に2で紹介したコルサコフ(旧大泊)からここまで通じる鉄道が完成すると一大漁港となって、1923年には宮沢賢治も訪れている。だが、1927年に新しい鉄道路線が開業すると急激にさびれていき、20年ほど前に廃線になったようだ。この海岸は琥珀が取れることが昔から知られており、宮沢賢治もこの浜辺を訪れた際に詩『オホーツク挽歌』や童話『サガレンと8月』を執筆しています。また、確証はありませんが、ここから8キロほど離れた白鳥湖と『銀河鉄道の夜』に登場する白鳥の停車場との関わりが指摘されています。

前回に引き続いて、サハリンは日本と深い関係があることが伺えますね。
この地を訪れた宮沢賢治をしのんで、今も変わらずハマナスが咲き誇るスタロドゥプスコエの海岸を歩いてみませんか?
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ロシアエクスプレス
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