モスクワにある”星の街”


モスクワ北東の郊外にある、いわゆる「星の街」、正式名称は「ガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)」は1960年設立の宇宙飛行士を訓練する施設です。2009年までは軍の管轄におかれ、民間人は近寄れなかったのですが、管轄が連邦宇宙局に変わったため、見学が出来るようになりました。ロシアの中にある3つの訓練センターのうち最大級の規模を誇り、ロシア人宇宙飛行士の約半分がこの訓練センターに所属しています。過去の野口 聡一さんや古川 聡さんといった日本人の宇宙飛行士も含め、出発前にこの訓練センターで約200ものトレーニングを行なうことになります。
そんなこのステーションの見どころはいくつもあるのですが、絞っていえば・・・

・ソビエト時代に開発された全スペースシャトル(ソユーズ、ブラン、TKS、サリュート、ミール、ISS)の実物大模型が2つのメインホールに展示。

・ソユーズ宇宙船の訓練シミュレータ。

・宇宙での船外活動の訓練ために使われる、無重力状態をシミュレートするための水深12メートル、直径23メートルの巨大プール。中にはISSの実験用モジュールが。

・2つの大型遠心加速機。時速300Km/hで回転し、通常3Gの重力がかかる。最大40秒間8Gになり、宇宙飛行士の脳波や心拍をチェックをしながら訓練が進行します。

・ここで訓練してきた偉大な宇宙飛行士たちのモニュメント

・巨大プラネタリウム

などなどなど。
宇宙に興味がある方からしたらメッカのような場所ではないでしょうか。その他、訓練センター外にも宇宙飛行士をテーマとした博物館が数多くあるので飽きずにそちらも訪れてみてください。施設周辺の「星の街」には訓練生やスタッフ、その家族が大勢住んでいて、ガガーリン夫人も住んでいらっしゃるそうです。この町を歩いてみると’’звезда(星)”や”сниться(夢)”という単語をよく目にします。ソヴィエト時代からロシアが宇宙開発にかけてきた努力が垣間見ることができます。

また、宇宙飛行士が訓練で行うプログラムのうちの一つ、近くの飛行場からィリューシンil-76MDKに乗りこみパラボラテック飛行と呼ばれる高度6,000mから9,000mへの上昇、降下を繰り返すことで、短時間ではありますが 飛行時間90分の間に約15回、1回25~30秒程の無重力体験を実際に体験するツアーもご用意しております。
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ロシアエクスプレス
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